表情、言葉、動きで伝える。観客も交えての創作演劇。
名古屋を中心に活動している朗読集団「VoiceVoice」。このサイトの「CREW」ページでもご紹介しました、代表の益田真里子さんにお誘いを受けて、「朗読シアター」なるものに行ってきました!
会場には、洗濯物やシーツが干してあって。ネコの見る世界のように、高い視線を意識して作り込んだそうです。
演目は、絵本のお話から創作のものまで、全部で6話。全ての作品に「ネコ」が出てきます。だから出演者もこんな感じに(笑)。
ネコの耳のような帽子をかぶって、服もボーダーで統一。動きもネコそのもの!ときに、「このあとどうなると思います?」「名前はなににしましょうか?」と観客にも話しかけて、ストーリーを展開していきます。一緒につくり上げていく感じが新鮮で、とってもおもしろい!
けれどやっぱり朗読のプロなだけあります。登場人物ひとりひとりに感情移入してしまって、どんどん引き込まれていくんです。観客の中には、目を閉じて聞き入る人もいました。
合間には、絵本作家を育成する「なかがわ創作絵本教室」の代表・なかがわたかこさんによる「ネコの絵本解説」もあり。作家さんの意図や絵本の伝えたかったメッセージなど、普段は聞くことのできない絵本についてのあれこれを知ることができました!
特に、第6話目の「吾輩は長靴をはいた猫である」は、あの夏目漱石の名作「吾輩は猫である」とグリム童話「長靴をはいたねこ」をミックスした、VoiceVoiceのオリジナルストーリー。
全く新しい世界観に包まれ、会場は大盛り上がり!
ただ聞くだけでなく、演劇も組み合わさった「朗読シアター」。観客も一緒になって楽しめる工夫もあり、素敵なイベントでした。
VoiceVoiceの皆さんの手に掛かれば、こんな新しい表現が生まれるのですね!
VoiceVoiceのHPやFacebookでもイベント情報を配信していますので、気になった方はチェックしてみてくださいね。

益田真里子さんのインタビュー記事はこちらから!↓
“声の彩り”を添えて。「VoiceVoice」代表・益田真里子
https://touhonseisou.com/2019/11/20/crew-voicevoice/
Photo:荻野哲生
Text:光田さやか
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