編集だより

【ライター光田塾】「伝わる文章」マスターへの道。ep.14

書けなくなったら。

ほぼ5か月ぶりの、こちらの連載「ライター光田塾」。
更新が滞っておりまして、すみません。
最後のチャプター、ep.77まで続けますよ!

初めてご覧になる方のために、ちょっと企画のご説明を。

インプレスから出ている「新しい文章力の教室」をテキストにして、
不肖、わたくし光田が、みなさまの文章力アップにお力添えをさせていただく、
という内容です。

テキストは基礎から応用まで全77単元の構成。それを1単元ずつ記事にして解説しております。

「会社で企画書やレポートを書くのが大変…」
「書きたいことはあるのにまとまらない!」
「長い文章が書けない…」

などなど、日々のさまざまなシーンにおける文章のお悩みにお答えできる内容にしていく予定です!

これまでの単元の復習は、こちらから!

さて、今回は14単元目「書けなくなったら」です。

構造シートを使ってみたり、5W1Hで素材の取捨選択をしたり、
あれこれやっても思うように書けないときってあります。

テキストでは、そんなときは「完成度よりも全体像の把握」をすることが大切と述べています。
いきなりちゃんと書こうとするのでなく、まずは全体を通してどんな内容を書きたいかをときどき振り返ってみるんです。

これってかなり大切なことで。
例えばこんなときによく起こりがちです。

  1. 2000文字以上の長い文章を書くとき
  2. 情報量が多いとき
  3. そもそも全体像を把握せずに取材に臨んだとき

1.は、テキストに書いてあった事例です。確かに文字量そのものが多いと、途中で迷子になってしまうことがありますね…。
長い文章を段落・パートごとで分けて、その都度構造シートを作成し、まとめていきましょう。
テキストではさらに、「一度人に説明するように話してみる」のもいいと解説されています。アウトプットの仕方を変えたり、客観的に他人に話したりすることは、迷っているポイントが明確になるので効果的ですね。

2.は、テキストにはないのですが私がよく陥りやすい事例です。取材で「取れ高」が多いときは、単純に「その中でもどこを見せようか」「特に伝えたいことはなんだろう」と迷うときがあります。
本当に伝えたいことを決め、最初に「コレを伝える文章を書こう!」と定める。そしてそれを最後まで忘れずに進めていきます。

3.も、まれに起こる出来事です。取材対象者について十分な下調べができていないまま取材をしたり、掲載する媒体の特性や、取材の目的などが未確認だったりすると、取材自体がふわふわしてしまうので、実際に文章を書こうとすると困るんです。
もちろん、現場に行かないとわからないことも、とりあえず取材してみてから考えよう、ということも多いです。そういうときは取材と同時進行で、なるべく全体像を把握していくようにしています。

これ以外にもきっとさまざまな要因がありますが、書けなくなることは多分誰にでもあるのではないでしょうか。

そんなときでも焦らず、なんなら一日記事を寝かしてみてください。
気持ちが落ち着いたらいつかは書けます(と自分に言い聞かせる)。

<今日のまとめ>
書けなくなったら、客観的に見て全体像を把握する。

情報の中から本当に伝えたいことを選んで決める。

なんなら一日寝かす。

次回はep.15「作文の完成度はロングテール」です。

なんか「ナントカ坂46」とかの曲名みたいだ!
お楽しみに!

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