編集だより

「他人の目」は、気にしたうえで気にしない

今日、出会う言葉

「他人の目」は、気にしたうえで気にしない。
「あと一歩で、声をかけられたのに」「声をかけようとはしたんだけど」という、やらなかった後悔はしないほうがいい。
〜ブランディング・プロデューサー 安藤 竜二〜

小さな会社と小さな自分を大きくする51のスキル

どうも、荻野です。
今回の「今日、出会う言葉」は、安藤竜二さんの書籍から。
『とりあえずやってみよう。断れるかもしれないけど、お願いしてみよう。』
という出来事がありましたので、この言葉をお送りします。
人生において何百回、何千回と、耳に胼胝ができるほど浴びせられるこの言葉。
ともすれば、苦しさを感じる言葉。胼胝ができて固くなるのは、角質か、価値観か、どちらでしょうか。

あらすじ

安藤さんは、他人の目を気にするあまりやらなかった後悔をした、苦い思い出があるとのことです。
建築家の安藤忠雄さんが、安藤(竜二)さんの地元、愛知県岡崎市で講演会にやってきました。
その講演会の最後の質問タイムを利用して、質問をしようと決めていた安藤(竜二)さん。いい質問をすれば、講演会のあとの名刺交換もスムーズにいくと考えていたからです。
最初のツカミも、事前に考えていた「僕は安藤竜二と申します。同じ『安藤』として、ひとつお伺いしたいのですが…」と用意していました。
しかし、いざ質問タイムになると安藤さんは声をかけられなかったそうです。
手をあげることすらできず、大御所にひるんだせいもあったそうです。
それだけではなく、地元の知り合いがたくさんいたから、周囲にどう思われるかを気にするあまり、躊躇してしまったのです。

『自戒の念を込めて、他人の目は必要以上に気にするべきではない。』と語る安藤さん。
「とりあえず手をあげてみました」くらいの気持ちでいること。
何を質問しようか、何を聞いたら相手は喜ぶかな?と考えつつ、人の話を聞くクセをつけることがちょっとしたコツだとのことです。

そのとき相手に声をかけていたら、質問していたら….。
そうしたら、万が一の確率でも、繋がりができるかもしれないからです。
ちょっとだけ勇気をもって、手をあげてみよう、話しかけてみよう。手が震えたっていい。声がうわずってもいい。安藤さんはいまでこそ年中講演をしてみますが、その場で緊張しつつも質問してくれた人がいたら、とっても嬉しい気持ちになり、そんな人をとっても応援したくなる気持ちになるそうです。
あの質問をできなかった自分をちょっと思い出しながら。

考察・感じたこと

このやらなかった後悔のお話を目にしたり、耳にしたりした時にいつも思うのが、『たどり着いた先の光景しかしれない』ということです。
もうできてしまっている状態しか今は見れない。
ドキドキしながら質問していた安藤さんしかり、僕もいまは普通に写真を撮ることができていますが、変な汗を大量にかきながら、しどろもどろになりながら写真を撮りはじめていたことの自分が懐かしい。

言ってしまえば、人生なんて全て「慣れ」なんでしょう。
日々がいかに幸せでも、過酷でも、やがては対応し、ついには慣れるとよく言ったものです。
根性論みたいなところですが、やらなかった後悔。負の結果だけに目をむけるのではなく、やってみていい結果が訪れたことを想像して進んでみるとしか言えないです。

たぶんですけど、やってしまった後悔は、負の結果が積み重なり続けると発生するかもしれませんね。
営業して、100件、200件と断り続けられたら自分も嫌になって、やってみようという気がなくなってしまうと思います。
なので、そうならないように、人の知恵を借りたり、友人や上司、後輩にだって、成功したやり方などを聞いて、やってみる良い結果が起きるように努力する。
やらなかった後悔もやってしまった後悔もどちらもありえることです。
うまくいく方法、上手にできるやり方を自分だけの力ではなく、たくさんの人の力を借りて達成していきたいです。
きっと自分の持っている力は小さいですから。

大きくするスキルを使っていきましょう。

本日のご紹介書籍はこちら

小さな会社と小さな自分を大きくする51のスキル
著者:安藤 竜二
発行所:株式会社アスペクト


text・書:荻野 哲生

コメント

この記事へのコメントはありません。

RELATED

PAGE TOP