型紙なし!縫うのは一か所!ぶきっちょさんでも余裕で完成。
先日取材にお伺いした「花ごころ 緑苑」の女将・嘉美さんが付けていた、有松鳴海絞の布マスク。
とってもおしゃれだったんです!絞りの風合いが優しくて、柔らかくて。
「これ、私も作りたい!」と思い立ち、作ってみることに!
昨年末、鳴海絞の取材で「こんせい商会」さんにお伺いしたときに、きれいな雪華染めの手ぬぐいを作らせていただきました。
こんなに美しい手ぬぐいにハサミを入れるのは、ちょっとためらわれましたが…。「こんせい商会」の近藤さんも、絞り製品は「美術品や芸術品としてではなく、日常になじむもの。ふとした時に触れたくなるもの」だとおっしゃっていましたし、こんなご時世なので挑戦してみることに!
作り方(注:簡単です!)
最初に断っておきますと、簡単です。型紙もいりませんし、何cmとかも測りません。「立体的な凝ったやつが作りたい!」「ミシンでちゃんと作りたい!」「適当とか無理!」という方は、ここでブラウザバックしてください…(笑)。
ちなみに、嘉美さんの布マスクはもっとちゃんとしたものでしたよ!
見よう見まねで私がやるから、簡単なのです(笑)。
用意するもの
お好きな手ぬぐい、針、糸、ハサミ、適当なヒモ
以上になります。
さて、作っていきましょう!
①布の切れ端を1cmほど内側に折る。
ここが、のちのち鼻に当たる部分になります。この時点で気になる人は縫っておいてもいいですが、私はツメでぐっと折り線をつけただけ(笑)。
②マスクの大きさを「このぐらい」に測る。
マスクの大きさを決めます。市販のマスクのサイズを当てて計ってもいいのですが、なんせ光田はおおざっぱなので、マスクの大きさは指で測ってだいたい「このぐらい」(笑)。自分の口に当ててみて、お好きなサイズで調整してください!折った部分はまたツメでぐっと跡をつけます。
③「このぐらい」からプラス2cmのところを切る。
最初に作った1cmの折りしろを、裁断する側にもつくります(1cmの折りしろを作るので、裁断は2cmの余白が必要です)。手ぬぐいは薄いのに丈夫で切りやすい!昔から重宝されるわけですね。縦方向に割けやすいので包帯代わりとして傷口の応急処置や、力仕事のときは頭に巻いてハチマキなど…時代劇でもそんな使われ方するもんなぁ。切れたら、1cm折り返して、ツメで跡をつけます。
④縦に半分、横に半分に折る。
折るだけなので説明不要っ!
⑤折り合わせたところを縫う。
なみ縫いで結構です。15針も縫わないうちに終わります。縫い合わせたら、内側と外側を裏返しにし、縫い目が内側に来るように整えます。
⑥内側に適当なヒモを通して、完成!
ヒモの長さや素材は、お好みで。ご自身の顔に合わせながら調整しましょう!1cm折り返してある部分が鼻に当たるように付けてくださいね!
ああ、我ながらなんと不親切な説明…。
そしてとっても簡単にできちゃいました!これ実は機能性も兼ねているんですよ!4枚構造になっているので、袋状の部分にガーゼを入れればフィルターにもなりますし、布に好きな香りを染み込ませて楽しむこともできます。
付けたらこんな感じ!ワイヤー入りの不織布マスクもいいですが、布マスクも使いやすい!肌触りもいいですしね。布を切り出す場所によってもいろいろな柄で作れそうです。
そしてなにより、粋!この色合い。粋じゃないですか。「これ、鳴海絞なんですよ」なんて言えたら一目置かれそう~。これなら、男性でも気兼ねなく付けて外出できますね!
光田ができたのです。あなたもできます(笑)。
お試しください!
Text:光田さやか
Photo:荻野哲生
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