編集だより

鈍刀を磨く

今日、出会う言葉

鈍刀をいくら磨いても無駄なことだというが、何もそんなことばに耳を借す必要はない。せっせと磨くのだ。刀は光らないかもしれないが、磨く本人が変わってくる。つまり刀がすまぬすまぬと言いながら、磨く本人を光るものにしてくれるのだ。

考察&感じたこと

大好きな坂村真民さんのお言葉。
なぜ、この今日、出会う言葉の画像にあるように、言葉を筆で書いているのか。
それがまさに鈍刀を磨く行為をしていると思いました。

誰かに文字の指導を受けるわけでもなく、筆で書くと字がうまくなるかもしれないと思い、はじめたことです。本当に何年も書き続ければ、字がうまくかけるようになるかもしれないですし、続けていくと書道が習いたいという気持ちになるかもしれない。
まさしく「鈍刀」を磨いている。
文字を書く自分が磨かれている。なんて素敵な言葉だと思い、本を読む手がとまりました。

あと、ただキーボードで入力した文字よりも魂が籠り、読んでくださる人に響くのでないかなと思ったからです。
また、筆で書く理由としては、実際に手を動かして書くとより言葉が自分の中に浸透していくと感じるからですね。
時間をかけて、丁寧に書くと意識して筆を走らせる。何枚も書き直しているので、書く回数が増えて言葉も覚える。

果たして、この鈍刀は、鈍刀のままなのか。
刀を研ぐ自分はどんな磨かれ方をするのか。
これを続けた先の自分に出会うのが楽しみです。

一度は行きたい坂村真民記念館
http://www.shinmin-museum.jp/

本日のご紹介書籍はこちら

坂村真民詩集百選

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