編集だより

【ライター光田塾】「伝わる」文章マスターへの道。ep.19

文末のバリエーションに気を配る。

皆さんこんにちは!
「伝わる」文章、書けていますか?

「伝わる」文章のために欠かせない、推敲の単元が続いています。
今回は「文末のバリエーションに気を配る」です。
これも前回同様、全体的に子どもっぽい印象を与えてしまわないようにするためのテクニックですね。

まずは以下の例文をご覧ください。

【イベント企画について会議をしました。予算の条件が合わず紛糾しました。結論は来週に持ち越すことにしました。】

一文ごとの内容はいいんですけどねえ…。連続するとやっぱりおかしい。単調で子どもっぽい気がします。
けれど文末にちょっと変化を付けるだけで、ぐっとメリハリがついて読みやすくなるんですよ。

【イベント企画について会議をしました。予算の条件が合わず紛糾しています。結論は来週に持ち越すことになりました。】

同じように3文で伝えていますが、読みやすくなりましたね!

また、「体言止めの多用」も単調になりがちなトラップです。
せっかくですから同じ文章でやってみましょうか。

【イベント企画について会議。予算の条件が合わず紛糾。結論は来週に持ち越し。】

なにこれ、冷たい!しかも偉そう!何様なんでしょうか。
今度は打って変わって印象が悪く感じませんか?
「体言止め」は潔さがあり、文章をスピーディーに感じさせてくれますが、ビジネスシーンで多用するのはいただけませんね。
私ならこう変えてみます。

【イベント企画について会議した。しかし予算の条件が合わず紛糾。結論は来週に持ち越しになった。】

皆さんならどう変えますか?
変え方は一通りではないので、一度考えてみてくださいね。
子どもっぽい、単調、偉そう、と感じたように、文末の表現は読後の後味にも影響します。
適切な文末表現を身につければ、文章力もぐんと上がりますよ。

本日のまとめ

文末表現は、文章の影響を左右します。
文末表現のバリエーションを増やし、適切に使うことで、
文章力もアップするはず。

次回のep.20「時制を混在させて推進力を出す」も同じように文末表現の単元ですが、今度はちょっとテクニカルなお話。
光田も好んでよく使う技法です。

それでは、お楽しみに!

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