編集だより

【ライター光田塾】「伝わる文章」マスターへの道。Ep.7

文章の主眼をセットする。

ぼちぼち進んでおりますこの企画。本日は第7単元目の「文章の主眼をセットする」について解説いたします。

主眼をどうセットするか。
コレ、わかりやすくいえば、「切り口をどうするか?」ってことです。

例えば、前回の単元の中で書いた架空の記事でいいますと。

来たる●月●日、多くのファンに惜しまれながら引退した歌手の●●さんが、一夜限りの復活ライブを行うことに。●●さんの故郷・○○市にある神社が世界遺産に登録されたことを受け、『感謝の気持ちと故郷への愛を伝えたい』と、●●さんが市長に直々に申し出たそう。曲目は未定だというが、往年のヒット曲「~~~」などはファンならずともぜひ聴きたいところだ。チケットは来月より特設webサイトで発売予定。

コレ、今は何が主眼になっているかわかりますか?
正解は、「引退した歌手の復活ライブの詳細について」です。

これをですね、別の主眼で切り取ってもいいわけですよ。

「○○市の●●神社が世界遺産に登録されたことについて」

でしたら、きっとこんな文になりそうです。

「○○市にある●●神社が、世界遺産に登録された。文化的、歴史的に価値のある建造物であることから、●月に正式に決定。特に、秘仏である「*****菩薩像」「***如来像」などは、4度の大火に見舞われながらもその原型をとどめており、奈良時代初期の仏教を知る上でも貴重だという。それを記念して、●月●日には、昨年引退した同市出身の歌手・●●さんが、なんと一夜限りの復活ライブを開催予定。今後ますます注目度が高まるスポットになりそうだ。」

ねっ。一気に見せ方が変わったと思いませんか?
はたまた、ちょっと難しいけど「曲名」で切り口を作ってみると…(笑)?

「『もしも この言葉が君に伝わるのなら 僕はそれだけでいい』。今の30代以降の方ならこのサビを聞いただけで、つい続きを口ずさんでしまうのでは?1990年代、中性的な歌声で世界を魅了したアーティスト・●●さんの往年のヒット曲「~~~」である。あるカラオケ楽曲提供会社によれば、この曲は失恋ソングとして今なお人気で、最近では10代に人気のYouTuber・▲▲さんがカバーしたことにより、小中学生にも浸透しているのだそう。本家の歌声が懐かしい!と思ったあなた、●月に○○市で行われる復活ライブを楽しみにしていてほしい。」

ああ、ちょっと難しかった(笑)。でも、できないことないですね!

まあ、こんなように、テーマの切り方次第(=主眼のセットの仕方次第)でどんなふうにも読ませられるということです。
参考テキストにも書いてありますが、「文章のオリジナリティは切り口に宿る」です。
さすがに、突拍子もない切り口や、誰の興味も引かないような切り口はどうかな?と思いますが、あなたならではの切り口を探してみるのもいいですね。

次回は、第8単元目「文章の骨子を立てる」です^^
それでは、またー^^

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