小牧空港からFDAにひょいっと乗って、岩手県に取材に行ってまいりました。
岩手県といえば、世界遺産 平泉寺。ぴかぴか金色堂。
ぼくらのイーハトーブ。宮沢賢治さんの誕生地。
そんな印象です。
しかし今回の取材はそのどれでもなくて、いわて中央市場での仔牛の競りでした。 会場の外から、子牛の鳴き声が聞こえてきて、それだけで胸が苦しくなりました 。
嫌だ嫌だと、体躯を捩って前に進まない牛たち。人間が3人がかりで押して、順番に並ばせ。
400頭もの仔牛がどんどん競りにかけられ、あっと言う間に値段がつけられ、
競り落とした業者のもとへと振り分けられました。
これから仔牛を愛情持って育てて、屠殺して、精肉にし、売るのですね。
改めて、すごい現場にいるんだと実感しました。
右脳で育てて、左脳でお金の計算。
業者の方々は、きっとそんな感じかもしれません。
どの立場にも役割があるのですね。
命を育てる。命を絶つ。命をいただく。
愛情はかけながら、世の中が求めるような「商品」にする 。
この現状を、決して「かわいそう」と思ってはいけない気がしました。
色々な価値観と仕事に対する姿勢に思いを馳せた2日間。
岩手で取材したあれこれは、後日「好日写文録」にてアップ予定です。
お楽しみにお待ちください!
Photo:荻野哲生・光田さやか
Text:荻野哲生・光田さやか
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