単文・重文・複文を理解して係り受けを整理する。
こんにちは!やってきました「伝わる」文章講座。このあたりの単元はサクサクっといきますよ!
今回のテーマは「単文・重文・複文を理解して係り受けを整理する」です。
……いやわからんっ!!
文法っぽい言葉が並んでて、もう早速拒否反応起こす人もいるかもしれません。
ですが大丈夫です。実はそんなに難しくありません!
まずはなにも考えずに、次の文章を読んでみてください。
【豪華なお皿が広いテーブルの上に並んでいる。】
ここで前回の単元のおさらいになります。
「並んでいる」のは何ですか?
そう。「お皿」ですよね。
そしてそのお皿は「どんなもの」ですか?→「豪華な」もの。
「どこに」並んでいますか?→「上に」並んでいる。
「何の」上ですか?→「テーブルの」上。
「どんな」テーブルですか?→「広い」テーブル。
このように、一つの文章の中にはいくつかの要素が含まれており、それぞれが対応関係にあります。
それぞれの要素が【どう結びついているか】を示したものが【係り受け】です。
要は、どんなに文章が長くなって要素が多くなっても、ちゃんと対応したところに結びつけてあげましょうね、ってことです。簡単でしょ?こういうことが書いてあるだけです。
「……え?単文とか複文とかがわからないままですが?」
そんな声も聞こえてくるようですので、もちろんさらっと解説もしておきますね。
- 単文……【主語+述語】で構成された文。
例:彼女がお茶を飲みました。 - 重文……【主語+述語】、【主語+述語】で構成された文。
例:彼女がお茶を飲み、私は話を聞いていました。 - 複文……【従属節(主語+述語)】+【主節(主語+述語)】
例:私は彼女が成長するのを楽しみにしています。
とまあ、そういうことです。
日頃、本やネット記事などを読んだり、メールや手紙を書いたりしているときに「ははーん、この文章は複文の係り受けになっているな?」なんて思うことはないですよね……。だからまあ、知識として念頭に置いときましょう。
重文や複文のように、いくつかの要素が入り組んでいるときは、どれとどれが対応関係にあるのかを考えつつ、文章をなめらかにつなげて書くことを意識してみてください。
ただし、一文にあれこれ入れすぎると、重苦しくてややこしい文章になってしまいます。
適切な要素を適切なだけ入れ、そのほかはさっくりと単文にしちゃってもいいでしょう。
本日のまとめ
いくつかの文章をつなげて書く時は、出てくる要素のそれぞれが適切に対応しているかを、確かめよう。
一文にたくさん詰め込みすぎず、読み返してみて適切な量だけを入れよう。
一文にどれだけの要素をいれたらいいか、なんていう明確なルールはありません。書いていくうちにわかってくるものだと思います。たびたびお伝えしているように、上達への近道は、とにかく書くこと。そして添削してもらうことです。そうすると書き方のクセを知ることもできますしね!
次回はep.24「読点で区切る」です。
これも読みやすくするためのコツ。しっかりモノにしちゃいましょう。
次回もお楽しみに!
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